ホタルイカの身投げとは、毎年3月から5月にかけて、富山湾ではホタルイカが産卵のために岸に集まり富山で春に見られる神秘的な現象です。
今年は2024年3月15日頃からホタルイカ身投げが本格的に始まると予想されています!
これからホタルイカ掬い始めてみようかな〜と思っている方、何回か取りに行って入るけどまだ掬えたことないって方は最後まで読んでいってください。
本記事では、ホタルイカが海面に放つ美しい光を観察できる時期や場所、必要な道具などを徹底的に紹介します。
ホタルイカって何?
ホタルイカは、イカ目ホタルイカ科に属する小型の軟体動物で、体長が約3~10センチメートルほどの小さなイカです。
その名前の由来は、その体の輝きがホタルのような光を放つことからきています。
ホタルイカは、太平洋や日本近海などの海域に生息し、特に日本では夏から秋にかけて漁獲されます。水深が浅い沿岸部や砂泥底の海域を好み、昼間は海底に潜んでいることが多いです。
外見は透明で、透明な体に大きな目が特徴的です。また、体内には発光器官を持ち、夜間など暗い環境では体を光らせることができます。これは捕食者を惹きつけたり、仲間とのコミュニケーションに使われると考えられています。
ホタルイカは一般的に食用としても利用され、身はやわらかくて風味があります。料理法としては、新鮮なまま刺身や寿司ネタとして食べられるほか、身投げや煮つけ、唐揚げなどの調理方法があります。
総じて、ホタルイカは美味しいだけでなく、その生態や特徴も興味深い生物です。
ホタルイカと遭遇するためのポイントとは?
3月〜5月にかけてホタルイカが湧く可能性がグッと高まりますが、何も考えずに適当に夜中海に行っても遭遇することはとても困難です。
そこで、遭遇するためには以下のポイントを押さえましょう。
- 潮回りと月の状態
- 風向き
- 気候条件
- 捕獲タイミング
- 明るさと光の状況
潮回りと月の状態
諸説ありますが、新月であり大潮の日に特に接岸しやすいと言われています。
月明かりがあると、その月明かりに向かって接岸することなく沖に向かっていく傾向にあります。
ですが、月明かりのない『新月』になると、ホタルイカは自分の位置を把握することが困難になり、砂浜に打ち上げられ身投げすると言われています。
よって新月かつ大潮付近の日に行くことがベストであると言えるでしょう。
風向き
ホタルイカが砂浜に身投げするのに最適な風向きは『南風』となります。南風とは富山県で言うところの陸から沖に向いて吹く風を指します。
この『南風』にはしっかりとした理由があります。
まず、ホタルイカは水質に非常に敏感で、濁りを嫌います。もし沖から陸に向いて吹く風(北風)ですと、濁りや質の悪い海水が浅場に残ってしまい、それを嫌うホタルイカが陸側に寄ってこないと想像できます。
しかし逆に『南風』ですと、濁りや質の悪い海水を沖の方に運んでくれることになり、浅場の水質を綺麗な状態に保つことが出来ます。
気候条件
ホタルイカは基本的に、穏やかな海の状態が好まれるため、海が荒れている日や強風の日にはなかなか遭遇することは困難です。
また、日中暖かい日を狙うことが望ましいでしょう。
捕獲タイミング
ベストタイミングとしては、筆者”masa”の経験上、新月で満潮時刻がAM2時〜4時頃になります。
そもそも遭遇できるのは基本的に12時を過ぎたあたり〜明け方になるので、その時間を狙って探りに行ってみてください。
明るさと光の状況
タルイカは夜間に活動し、光を放つため、暗い環境が必要です。
夜間の暗い海域や、水中ライトを使用したり、ホタルイカが光ることが期待できる環境があると遭遇しやすくなります。
2024年の新月情報
日付 | 星座 | 時間 (JST) |
---|---|---|
2024年1月26日 | 水瓶座 | 16:09 |
2024年2月10日 | 魚座 | 18:00 |
2024年2月24日 | 牡羊座 | 11:52 |
2024年3月10日 | 魚座 | 18:00 |
2024年3月25日 | 牡羊座 | 10:23 |
2024年4月9日 | 牡牛座 | 2:53 |
2024年4月23日 | 牡羊座 | 18:42 |
2024年5月8日 | 牡牛座 | 11:43 |
2024年5月23日 | 双子座 | 2:47 |
ホタルイカ掬いに必要な道具は?
ホタルイカ掬いで必要となるものは、以下になります。
- タモ網
- ライフジャケット
- ヘッドライト
- バケツもしくはクーラーボックス
- ジップロック
- 長靴またはウェーダー
- 防寒対策
タモ網
できるだけ、軽量かつ網目が細いタイプをおすすめします。
また持ち手が伸縮するタイプの方が圧倒的に使いやすいです。
ライフジャケット
ホタルイカだろうが釣りであろうが、ライフジャケットは自分の命を守るために必須です。
めんどくさがらず、海に近づく時は必ずライフジャケットを着用するよう心がけましょう。
ヘッドライト
こちらも夜道を歩くため、ライトがないと非常に危険です。また、ヘッドライトであれば、両手が塞がることもなく便利ですので、ヘッドライトは必ず持参しましょう。
バケツもしくはクーラーボックス
ホタルイカが爆沸きすると、大人であっても童心に返り夢中になってホタルイカ掬いを楽しんでしまいます。たくさん持ち帰る人はクーラーボックスを用意しておくべきでしょう。
長靴またはウェーダー
ある程度海に入るよーって方はウェーダーを用意してください。そうではなく、堤防からタモで掬う方や、足だけ海に入って掬う方に関しては長靴を用意してください。
防寒対策
ここで絶対に忘れてはいけないのが、防寒対策です。3月〜5月とはいえ夜の海は非常に冷えます。
ですので、手袋や寒さを感じさせない最強の防寒着が必要不可欠といえます。
最後に
本記事を最後までご覧いただきありがとうございます。
本記事を読んで理解していただけたと思いますが、ホタルイカを取るためには、ホタルイカが取れる場所&取れるタイミング&取れる条件をしっかり守って行動することが重要となります。
ただなんとなくで行動してもホタルイカに遭遇できる確率はかなり低いと言えます。
ですので、まだホタルイカと遭遇できていない方や、今後ホタルイカを取りに行こうと考えておられる方は本記事に記載してある内容に沿った行動を取ることが一番の近道です。
また、ホタルイカの掲示板やSNSで情報を仕入れながらホタルイカの接岸に備えて、みんなでルールをきちんと守りながらホタルイカ掬いを楽しみましょう。
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